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トピックス

2019年07月11日
☆奥村和子著 小説『恋して、歌ひて、あらがひて―わたくし語り石上露子』が ・6月27日付「金剛さやまコミュニティ」 ・3月17日付「大阪民報」 に取り上げられました。 ☆3月19日付「尾道新聞」に三原タツミ詩集『春のめざめ』が書影入りで大きく取り上げられました。 ☆半田信和詩集『たとえば一人のランナーが』が、日本児童文学者協会主催第23回三越左千夫少年詩賞を受賞しました。受賞式は5月24日中野サンプラザで行われます。 ☆『言葉の花火2018―関西詩人協会 日本語・英語アンソロジー』 ・3月18日付京都新聞朝刊「詩歌の本棚」の欄に取り上げられました。 ・2月9日付「図書新聞」に書評が掲載されました。こちらからご覧ください。 ☆薬師川虹一訳、リジア・シュムクーテ詩集『煌めく風』3月17日付京都民報にが取り上げられました。

カテゴリー:ニュース

 

 


                       ☆2019年2月9日付け図書新聞より


日本語・英語に触れて、表現の豊かさや多様性、
翻訳でも変わらないポエジーを味わってほしい

 

『言葉の花火2018―関西詩人協会 日本語・英語アンソロジー』
関西詩人協会/編

 

 翻訳大国・日本では、今やいかなる言語も日本語で読むことができる。小説でも、ノンフィクションでも、最新の世界的なトレンドをリアルタイムで追えるのだ。しかし、詩の翻訳はどうだろうか。ゲーテやランボーの詩を日本語で読むことはできても、その「本当のよさ」みたいなものがわかるのだろうか。たしかに、詩という表現様式から理屈的に考えるとその通りだろう。ただ、誰もがあらゆる言語のバイリンガルになれるわけではないし、いくら外国語を学んでも、やはり私たちの根源には日本語の体系がある。なんでもかんでも「原書で読め」というのは、ある意味で読書行為を狭めてしまっているのかもしれない。
 本書は関西詩人協会による日本語・英語対訳詩集シリーズの一冊で、今回で7号となる。以倉紘平や左子真由美など、関西を中心に活動している詩人たち61名のアンソロジーが収録され、左ページに英語詩、右ページに日本語詩を載せて言語表現の見比べが容易にできるつくりとなっている。日英詩の対訳という形態自体は決して珍しいものではないが、本詩集の意義はそれが現代日本の詩人によって継続的に著されているということであろう。『言葉の花火』第1号の刊行は2000年、その後18年にわたって詩集を刊行し続け、積極的に言語の壁を、詩の壁を取り外そうとしてきた。「言語が違うから理解できるわけがない」「詩はよくわからない」などという思考停止の先へ、協会全体が運動として進めていったことに、創作者/詩人の気高き精神、矜持が感じられる。
 見開きでの対訳という都合上、全篇が短い詩にばかりになってしまうのは残念だが、逆にそうした小さな、自分個人のものに収まってしまいがちの言葉を世界各国に届けることこそ、協会理念だけでなく詩本来のあり方を体現していると言えるかもしれない。読者には、日本語、英語の二つの詩に触れて、両者を比べながら表現の多様性や普遍的なポエジーを大いに味わってほしい。英語詩でも擬音や韻も巧みに表現されていて、詩の表現、引いては世界全体の見方も大きく変わるはずだ。(2018.12.1刊、A5判136頁・本体2000円・竹林館)

 

            ※図書新聞様の御厚意により転載させていただきました