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ささやき表口和巳詩撰集
- 著者
- 表口和巳
- サイズ
- 文庫
- 頁
- 80ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-474-3 C0192
- 発行日
- 2022/06/01
- 本体価格
- 800円
ポエム・ポシェット35
＊
Omoteguchi Kazumi
詩は、流れゆく時の栞(しおり)です。
詩人表口さんの「時の栞」がま新しい詩集になりました。
すなおに生きることに心うたれて、読者はさらに栞を挟むでしょう。
この小さな本には、さわやかな風がそよいでいるようです。
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ホタル
茶の間の片隅に
ホタルかごが吊るされていた
母が電燈を消した
読めるかどうか試そうと
兄が童話の頁を開いた
幼い私が
母と一緒に見つめていたホタルの光
今でもあの日のホタルが
私の道を明るくしてくれる
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● 著者について ●
表口 和巳（おもてぐち かずみ）
1938（昭和13）年生まれ 千葉県柏市在住
京都教育大学卒業
京都市立中学にて三年間の教師生活を経て、結婚のため退職
第11回「香・大賞」（写真・エッセイ）エッセイ部門銅賞入賞
新聞・雑誌の投稿欄への投稿で詩を学ぶ
所 属 日本詩人クラブ会員、千葉県詩人クラブ会員