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海馬の栞 近藤八重子詩集

著者
近藤八重子
サイズ
A5判
153ページ
製本
ハードカバー
ISBN
978-4-86000-239-8 C0000
発行日
2012/08/01
本体価格
2,000円

個数  

Kaiba no Shiori               *☆.:*・゜゜.:*・゜゜☆.:*・゜゜☆.:*・゜゜☆.:*・゜゜☆

 

近藤さんのことばは、紙の上で生まれたことばではなく、少なからず苦しみを伴う生活の実体験から出てきたことばであるだろう。そして、何より素晴らしいことは、近藤さんのことばが闇ではなく光をひたむきに捉えようとしていることである。

                 (左子真由美「はじめに」より)

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見えない一秒先に向かって「生きる」ということの雄大さ。

複雑な生命機能に宇宙を感じる「生命(いのち)を慈しむ」、
〈みぃやおぅ〉というオノマトペで交通事故死した仔猫を描きだす「小さな命」、
など読む者に共感と勇気を与える59篇。

 

 

暗闇の世界を支配するかのように
牡丹雪が
厳かに華やかに
白銀の世界に変えていく

病んで寝つかれない人の窓にも
試験に挑む少年の部屋の窓にも
薄明りが漏れて
真っ白い雪は
仄かなオレンジ色に染まる

仕事に疲れて眠る人の家の屋根にも
寒さで縮こまる野良猫の軒下にも
雪は無情な白さで降り頻(しき)る

          (「牡丹雪」より)