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ホーム > エッセイ・評論 > 続・文豪の謎を歩く

続・文豪の謎を歩く―詩、短歌、俳句に即して

著者
牛島富美二
サイズ
四六判
228頁
製本
ソフトカバー
ISBN
978-4-86000-416-3 C0095
発行日
2019/09/20
本体価格
1,400円

個数  

  

 

 

名作を散策するよろこび。

 

文豪に出会う驚き。

 

 

 

 

 

  小田の水沈む夕陽にきららめく

 

    きららめきつつ沈みゆくなり

 

 

 

こうして辿ってみると、沈む夕陽に中也を重ねてしまう。

消えゆく直前の命の輝き。

才能が煌めいたま沈んでゆく……。

 

 

(<死を急いでしまった才能――中原中也>より)

 

 

 

 

 

 

 

 

詩一篇の謎

 

 

高浜虚子/三島由紀夫/若山牧水/真山青果/石坂洋次郎

泉 鏡花/土井晩翠/有島武郎/鳳(与謝野)晶子/ 与謝野鉄幹

 

 

 

短歌一首の謎

 

 

横溝正史/三好達治/松本清張/正宗白鳥/西条八十 

石川 淳/中原中也/直木三十五/白鳥省吾/北村透谷

 

 

 

俳句一句の謎

 

 

伊藤左千夫/会津八一/吉屋信子/久米正雄/高村光太郎

佐藤紅緑/室生犀星/大仏次郎/二葉亭四迷/立原道造

 

 

 

 

 

 

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東日本大震災(2011)に言葉を失った時、明治二十九年(1896)の三陸大津波を見聞した文人たちは、どんな言葉を残したのだろうかという発想で、私の勤務した東北学院に明治二十九年に赴任してきた島崎藤村に興味を抱き、調べて書いたのがきっかけであった。だから東北関係の文人を対象にしていたが、書いているうちに災害を離れ、東北関係者に限らず、作家が詩歌句を、詩人が歌句を、歌人が詩句を、俳人が詩歌を詠む気持ちに触れたいと考えてみた。つまり専門の文筆ジャンル以外に目を向ける時の状況・境遇を知りたいと思ったのである。
 前回出版の『文豪の謎を歩く』で三十名に触れたが、今回も三十名に触れてみた。主として「仙台文学」に掲載したものだが、書き溜めていた作品もある。狙いは百名に達することなので、あと四十名に触れたら打ち切るつもりである。これは「続編」なので、「続々編」も発行出来たら幸いと思っている。 

                                           (「あとがき」より)

 

 

 

 

 

 


著者について

 

牛島富美二(ごとう・ふみじ)

 

本名、後藤文二。1940年、岩手県一関市大東町摺沢に生まれる。
1962年、東北大学教育学部(国語専攻)卒業。

所 属 「仙台文学」「PO」「宮城県芸術協会」「宮城県詩人会」
著 書 小説集『霧の影燈籠』(1983年 仙台文学の会)
       『峡谷の宿』(1992年 近代文芸社)
       『村祭りの夜』(2000年 竹林館)
       『美貌の刺客―仙台維新譜』(2013年 竹林館)
    詩 集『いすかのはし』(2003年 竹林館)
       『潮騒の響きのように』(2006年 竹林館)
    句 集『榴花歳々』(2005年 竹林館)
       『日々の流れに』(2007年 竹林館)
    歌 集『老楽の……  ―こころみの嘔―』(2008年 竹林館)
    随 筆『文豪の謎を歩く―詩、短歌、俳句に即して』(2017年 竹林館)
    詩歌句集『ふっとたたずむ―東日本大震災 詩・歌・句呻吟集』(2018年 鶴書院)