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恋して、歌ひて、あらがひて― わたくし語り石上露子(いそのかみつゆこ)
- 著者
 - 奥村和子
 
- サイズ
 - 四六判
 
- 頁
 - 248ページ
 
- 製本
 - ソフトカバー
 
- ISBN
 - 978-4-86000-398-2 C0093
 
- 発行日
 - 2019/01/11
 
- 本体価格
 - 1,200円
 
旧弊の時代、自由を求めて
生きた明星派歌人
「白菊の君」の鮮烈な生涯
タイトルの【恋して】と【歌ひて】は女流歌人としての石上露子の選択であり、
【あらがひて】は、本名である杉山タカの本質である。そしてその本質にこそ、
奥村和子氏は惹かれ、想いを託したのだろう。
ここに描かれた一人の女性の生き様の向こうに見えるのは、不思議と過去では
なく、現代なのである。
藤井清美(脚本家・演出家)
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たまゆらに八とせは過ぎぬあゝ心
常世(とこよ)の君をしのび泣きつつ
(露子)
君待たん園(その)は春なり花蔭に
来ませ此の世の面変わりせで
(正平)
遠く別れてもあい寄る
男と女のたましい
地主の跡取り娘として
河内に生き河内に死ぬべき
宿命のせつなさ
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● 著者について ●
奥村和子(おくむら・かずこ)
   1943年大阪府富田林市生まれ
   大阪女子大学国文科卒
   二〇〇三年まで大阪府立高校教員
   所属
   「日本現代詩人会」会員 「関西詩人協会」運営委員 「石上露子を語る会」会員
   「大阪産経学園」「文芸すいた」講師
   主な著作
   詩集『渡来人の里』(一九八四年 ポエトリーセンター)
   詩集『食卓の風景』(一九九六年 竹林館)
   詩集『めぐりあひてみし 源氏物語の女たち』(二〇〇七年 竹林館)
   評伝『中谷善次 ある明星派歌人の歌と生涯』(二〇一二年 竹林館)
   評論『みはてぬ夢のさめがたく―新資料でたどる石上露子』(共著 二〇一七年 竹林館)

















