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万葉創詩いや重(し)け吉事(よごと)

著者
永井ますみ
サイズ
A5判
96ページ
製本
ハードカバー
ISBN
978-4-86000-381-4 C0092
発行日
2018/07/10
本体価格
2,000円

個数  

  

 

ここに繰り広げられるのは、解釈ではなく

新しい創造としての万葉の詩精神(ポエジィ)である。

永井ますみの繊細かつ大胆な感受性によって、

万葉の言の葉が現代詩としてみごと蘇り、ここに生い繁る。

これはもう彼女の荒業だと言ってよいが、かくして、

たゆたう大和の時空間とおおらかな生と性を、

私たちはもう一度生きることになる。

 

 

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 万葉集の歌の一つ一つの解釈はいろいろな方がやってこられた。ネット上で論陣を張っている人もたくさんいて、大いに参考にさせていただいた。しかし、この詩集は解釈ではない。奈良時代当時の時間空間に身を置いて作った創作である。時々に感じたことやその時代の解説はエッセイ集『永井ますみの万葉かたり―古代ブロガー家持の夢』にまとめたのでそれも同時に読んでいただきたいと思っている。

 万葉集は四五一六首の歌からなっている。編集者は諸説あり、まだ確定していないが、私は大伴家持の説を取る。ただし、彼が天皇の命を受けてというのではなく、彼の収集したり、書き置いた個人的な膨大な歌の束だったという立場である。

(「あとがき)より)

 

 

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< 目 次 >

 


 

   堅香子の野   ほめ歌を詠うひと / 角島の若女 / 対馬嶺 / 大口の真神の原を /

 

   噛み酒というを / 牟婁の湯にて / 磐代の浜松 / いずれの神を / 紫野ゆき標野ゆき /

 

   絆は結べど / 行き過ぎがたき世に / 鳴神相聞 / 妹が木枕 /  明石の大門に /

 

   廃都にて / 靡けこの山 / 春の雑歌 / 月の船出づ / 浅茅原に吹く風を /

 

   いま都引き / 妹に恋ふれや / 鳴くやうぐいす / 領巾振り物語 / 松浦の鮎に /

 

   迷いの船 / 秋の七草いかゞかな / 熊凝無念 / 笠郎女の恋 / あはれその鳥 /

 

   ほととぎすに寄せて / 艱難新羅使 / 許されぬ恋 / 病往来 / 家持の落胆 /

 

   越の堅香子 / 絆を結ばれ / 禁足せられし時の歌 / 七夕歌 / 言申さずて /

 

   戯れ歌 / 相か別れむ / いや重け吉言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ●著者について

 

     永井ますみ(ながい ますみ)

 

     既刊詩集
     『風の中で』(1972年 新詩流社)
     『街』(1974年 VAN書房)
     『コスモスの森』(1982年 近文社)
     『うたって』(1986年 近文社)
     『時の本棚』(1995年 摩耶出版)
     『おとぎ創詩・はなさか』(1996年 竹林館)
     『ヨシダさんの夜』(2002年 土曜美術社出版販売)
     『弥生の昔の物語』(2008年 土曜美術社出版販売)
     『短詩抄』(2009年 私家版)
     『愛のかたち』(2009年 土曜美術社出版販売)
     『永井ますみ詩集 新・日本現代詩文庫110』(2013年 土曜美術社出版販売)     

     エッセイ集
     『弥生ノート』(2008年 私家版)

     『永井ますみの万葉かたり ―古代ブロガー家持の夢』(2018年 竹林館)

     所属
     「関西詩人協会」「兵庫県現代詩協会」「日本詩人クラブ」「ひょうご日本歌曲の会」会員
     「リヴィエール」同人 「現代詩神戸」主宰