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あんびじぶる*invisible 左子真由美詩集

著者
左子真由美
サイズ
64ページ
製本
ハードカバー
ISBN
978-4-86000-171-1 C0092
発行日
2009/09/01
本体価格
1,500円

個数  

これらは26の光の手紙である。

この詩集はとりわけ易しい言葉を選んで綴られている。
しかし、平易な言葉たちが、私たちの心に引き起こす
複雑で連続的な化学反応のようなものを説明すること
は難しい。
そして最後には、何故、これほどまでにきっぱりと単
純に、私たちの心を打つのか?
彼女の言葉が、とても寒い国を通り抜けて届けられた
ことに思いを馳せざるを得ない。

(帯文より)

****************

  あなたへ


何も話さなくていいから
鞄のように
机のように
風を黙って
受け止めている木のように

静かな日暮れには
ここにいて
わたしのそばにいて
わたしのどこかに触れていてください

わたしはずっと
彷徨う風だった
わたしはそれから
地を這う虫だった

何も話さなくていいから
いつもの郵便ポストのように
ほんのりともる街灯のように
そこにいてください
変わらない場所に

雨が降れば
海の底に忘れられた貝となって
どうか並んで
捨てられていてください
わたしがみじめに
砂を吐いているそのときも