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朝菜夕菜 ―やさいのうた

著者
詩・吉田定一/版画・田中 清
サイズ
A5変型
72ページ
ISBN
978-4-86000-296-1 C0092
発行日
2015/03/20
本体価格
2,300円

個数  

奇妙で不思議で愛らしい野菜たちの
色・形・匂い・気配…
ふき、さやえんどう、じゃがいも、なすび、みょうが、とうもろこし…
おいしい生きざまのまんま
朝な夕なの歌が聞こえる

                              

ふきのうた

さらさらと   清らかな水が
流れて いるではないか

地上から ほんのわずかの 高みにある
空までだけど…

ああ、やはり 天に向かって
流れている 川があったのだ

幼き 日々の 夢
信じていたものがあった

―青く伸びた 細き茎―

「ほら、あそこ」と
幼な子の ぼくの瞳が しずかに呼ぶ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 人はもとより、どんな小さな生き物でさえ、あるいはモノであっても、そこに「在る」ということは本当に不思議なことだ。そんな不思議に気づいている吉田さんは「存在すること」の素晴らしさ、さらに言えば「いのちがそれぞれの形を持って存在することの面白さ」をユーモラスに、そして、こんなにもやさしい言葉で語ってくれた。(中略)
 そしてまた、田中清さんの美しい版画が、詩と見事な調和(ハーモニー)を奏でていて、私たちはさらに野菜たちの世界に惹き込まれていく。言葉が画が生命を捉え、受け止め、ひとつひとつのいのちを輝かせている。

                   <左子真由美「詩画集に寄せて」より>

 

 

 

吉田定一(よしだ ていいち)

1941年大阪府に生まれる。児童図書の長い編集生活と子どもの文化研究所を経て、大学講師(東京学芸大学・白百合女子大学)及び執筆生活に入る。
著書に、詩集『熊さん』『胸深くする時間』、童謡集『よあけのこうま』、詩画集『かってうれしいねこいちもんめ』他。絵本『ゆきやこんこん』『かばのさかだちあいうえお』他多数。
編著書に『詩のランドセル』(全6巻)『母よ誰が』、評論集『少年詩と童謡の現在』他。詩集『海とオーボエ』で、野間児童文芸賞受賞。絵本『からすからすかんざぶろう』で、厚生省中央児童福祉審議会特別推薦。
現在、関西詩人協会運営委員、学校法人阿佐ヶ谷学園評議員。総合詩誌「PO」編集委員、文芸誌「伽羅」同人。「詩の実作講座」(大阪市阿倍野市民学習センター)常任講師。高石市公民館事業企画委員。

 

田中 清(たなか きよし)

1947年、兵庫県に生まれる。京都の染色図案家の内弟子を経て、岡村多聞堂(東京)に入社。中央美術学園卒業後、型染版画制作に入る。
1974年から現在まで、銀座越後屋美術サロン、77ギャラリー、青山ハイシャインギャラリー、国立・たましん歴史美術館(渋紙に点火される美)、朝来芸術の森美術館等の各地で、毎年精力的に個展。
1978年CWAJ現代版画展招待展、以後82年まで毎年出品。
1987年、ユニセフでカードとして取り上げられる。
挿絵に「野菜畑から・杉浦明平」「村に吹く風・山下惣一」「春の波」「多摩の新景」(「朝日新聞」連載)他多数。
型染版画集に『つなぎ』『多摩の新景』『遠州七不思議』等があり、現代最も注目されている版画家のひとりである