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鏡の中 田村照視詩集

著者
田村照視
サイズ
116ページ
製本
ハードカバー
ISBN
978-4-86000-192-6 C0092
発行日
2010/07/11
本体価格
2,000円

個数  

人生をひたむきに生きてきた男だけが持つ
球形の鏡というものがある。

田村さんにとって詩を書く行為とはその鏡をさらに磨き見つめることであった。それは吸う息と吐く息の間にある、微細な「死」でさえも映し出すことができる。これら28の詩の風景は、すべて丸み(やさしさ)を帯びており、球形の宇宙を構成しながら、ひとつの「鏡の中」にある、といってよいだろう。詩人のみならず人々のこころが断片化し拡散していく中で、このことは特筆してよいのではないだろうか。この詩集を読むと与えられる不思議なやすらぎの理由もそこにある。             (左子真由美)

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     埋葬哀歌が
     人影と人影の間を流れ
     放たれた矢は
     闇を抜け
     やがて
     静寂を取り戻す

     ふたたび 鏡の中
     黒い服が笑った
     モーニング姿だ
     後ろには多くの祝い客
     手を挙げ笑顔で答える
     愛の予感

     岐路は那辺にあったのか

                          (「鏡の中」より)

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