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糺の森 有馬 敲詩集

著者
有馬 敲
サイズ
A5判変型
136ページ
製本
ハードカバー
ISBN
978-4-86000-198-8 C0092
発行日
2010/09/30
本体価格
2,800円

個数  

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   糺の森に棲むフクロウ。
   混沌とした世界の闇を奥深く洞察し
   未来への羽ばたきの交響を
   諧謔とともに奏でる。
   *新作38篇*

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  糺の森から飛び立つ鳥が
  夜目の利くするどい眼で、隠喩の時代の終わりを告げる。
  未来へ向けて、詩のありどころを示す詩人渾身の詩集。  
     


    ++++++++++++++++++++ 

      あの熟慮する政治家よりも
      きみは自分の言葉をえらんで
      他者をそそのかせねばならない
         (ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ)

      あの慎み深い学者よりも
      きみは自分の純粋をまもって
      論理を組み立てねばならない
         (ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ)

      あの苦労性の商人よりも
      きみは自分の修辞をきたえて
      表現を磨かなければならない
         (ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ)

      あの機敏なジャーナリストよりも
      きみは自分の感度を鋭くして
      問題を提起しなければならない
         (ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ)

      あの老練な予言者よりも
      きみは自分の瞑想を深くして
      未来を透視しなければならない
         (ヘイ ヘイ ヘイ ヘイ)


          「唄ひとつ・スケルツォ」全行

    ++++++++++++++++++++