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陽炎の向こう 佐藤勝太詩集

著者
佐藤勝太
サイズ
A5判
144ページ
製本
ソフトカバー
ISBN
978-4-86000-203-9 C0092
発行日
2010/11/20
本体価格
2,000円

個数  

――懐かしい友達や初恋のひとに再会したような、
    じんとくる詩集です。

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陽炎の向こうを見つめる詩人の紡ぎだすことばによって、いつしか私たちも陽炎の中でともに安らいでいる。それを魂の浄化作用、といってしまえば簡単だ。しかし、到底ことばのテクニックがもたらす仕事ではないだろう。ここにあるのは、実人生の幾多の困難な峠を登り降りすることによって獲得された確かな歩みの速度と、頂上からの開けた展望により整えられた息のリズムによって、平易な言葉が詩に高められる「不思議」である。

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     風はふるさとの谷から吹き上げて
     帰郷を遮るように冷たい
     いまは海の波濤も厳しく
     遠くに四国山脈が霞んでいる
     ふるさとの懐かしみも
     遠く靄っているが
     どこからか人を呼ぶ声
     少年時の友が叫んでいるように
     聴こえるのは
     谷間からか海鳴りか
     いや山鳴りか

          (「山鳴りの声」より)