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時雨の化(じうのか)

著者
加藤敬子
サイズ
四六判
232ページ
製本
ハードカバー
ISBN
978-4-86000-360-9 C0095
発行日
2017/06/10
本体価格
1,500円

個数  

 

 

大地を潤す穏やかな雨のように、

読者の心に沁み入る言葉。

 

――――――――――――――――

 

言葉を紡ぐことの喜び、言葉に寄り添うことによる救いが

さりげなく語られている。

一晩のうちに聴覚を失った著者が綴る、

言葉による創造と復活のエッセイ集。

 

 

 

********************

 

 

 

 

「五風十雨」という言葉がある。五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るというのが万物の生育に理想的な環境だという意味らしい。また、これは最近知ったばかりの言葉だが「時雨の化(じうのか)」というものがある。孟子の言葉で、程よい時に雨が降ってこそ草木は育つ、ということだそうだ。この言葉は教育の場面で使われる四字熟語集の中にあったのを見つけたものだ。 

  (中略) 

 菜種梅雨。五月雨、梅雨の雨、小糠雨、冬の時雨など、生きとし生けるものの命を維持するのになくてはならない雨は、やはり穏やかに降って大地を潤してほしい。雨が好きな私は特にそう思う。なぜか悲しい時、辛い時は晴れた空は要らない。むしろ優しい雨が降る中で、その雨に心を洗われる気分に浸ると癒される。

 

  

(「時雨の化」より)

 

 

 

 

 

 

     ● 著者について

 

      かとう・よしこ

      1946年 大阪府に生まれる
      1969年 大阪女子大学英文学科卒業
           マルピー・ライカー㈱入社
      1971年 同上退社
           東大谷高等学校英語教諭として着任。
      2009年 同上退職

      著書『水の音が聞こえる―人工内耳装用記』(2010年 竹林館)